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インデントにタブではなくスペースを使う理由


コードを書く際によく話題になるインデント。タブを使いますか?スペースを使いますか?それともほかのなにかを使いますか?

私はスペースを使います。 それはインデントが見易さのためのものだからです。

タブは制御文字

タブは制御文字で見易さの調整に使われるものではありません。確かに昔はタイプライターの位置調整のために使われていたそうですが、今はそういった使われ方はしません。もしタブ文字がタイプライターにおける水平タブと同じ意味を持つのなら、タブ幅を個人で変えられるようにはしなかったでしょう。

TSV では、 タブは異なる属性だとか、異なる種類だとかいう意味を表すための区切り文字になります。 タブでインデントを行ったソースコードをコピーしてExcelに貼り付けると、タブでインデントされた文字は別の列に貼り付けられます。 そういった情報の制御文字として タブは使われています。

ありがちな誤解

このようにタブを制御文字として扱うと、「インデントは情報の深さを表すものだから、タブでインデントしてもいいじゃないか」と考えてしまうこともあるかもしれません。 たしかにタブを使っていれば、先ほど例に挙げた Excel にコードを張り付けるケースでは、インデントされた行はそれだけ右のカラムに貼り付けられます。

しかし、情報の深さはインデントだけで決まるものではありません。 そのため、仮にすべてのコードがきれいにインデントされているとしてもタブを使うべきではないです。

下に情報の深さをインデントを使って表した例を示します。 (都合上 下の例ではインデントをスペース2つで現しています。)

インデントを情報の深さとしてとらえると、1つ目では特に深い情報がなく、2つ目では1行に書ける関数でも、仮に引数が1つでも改行とインデントが必要になります。 また2つ目ではカンマの存在意義がありません。

最後に

最初に書いた「私はスペースを使います。 それはインデントが見易さのためのものだからです。」というのはわかっていただけたでしょうか。 インデントは見易さの問題を解決する目的があるので、見える文字であるスペースを使っています。