python のスクリプト(.py) を作って、スクリプト内で自分自身のファイル名を種痘する場合のお話です。
abc.py ファイル を実行した場合に、 abc.log のようなログファイルを作る際に使えます。
ここからは、次のようにしてモジュールを読み込む必要があります。
ディレクトリを除いたファイル名
ディレクトリに対してこれを実行すると、ディレクトリ名が取得できます。
ファイル名(拡張子なし)
|
path.splitext(path.basename(__file__))[0] |
“.” で文字列を区切ってリストにします。 “a.b.c” のように “.” が2つ以上ある場合は 最後の “.” で区切って (“a.b”, “c”) を返します。
path.basename(__file__)[0] をファイルの存在するディレクトリで実行した場合も同じ結果になります。 (crontab などで実行すると思わぬ結果になります。 “a/b.py” が (“a/b”, “.py”) になります。)
ディレクトリ
絶対パス
|
path.abspath(path.dirname(__file__)) |
上の相対パスを path.abspath
で絶対パスにしています。
過去に書いていた VBA のファイル名に関連した文字列操作の記事をまとめました。
ファイルパスからディレクトリ名を取得する
|
''' ファイル名から拡張子を取り除く ''' ファイル名からディレクトリ名を取得する。 Private Function GetDirectoryFromFileName(ByVal Filename$) GetDirectoryFromFileName = Left(Filename, InStrRev(Filename, "")) End Function |
ファイルパスから一番右のバックスラッシュの位置を探して、ファイルパスのそれより左の部分を抽出します。 バックスラッシュが見つからなかった場合(ディレクトリがファイルパスに含まれない場合)は、空文字列が返ります。
ファイル名から拡張子を取り除く
|
''' ファイル名から拡張子を取り除く Private Function RemoveExtension(ByVal Filename As String) As String Dim dotIndex& dotIndex = InStrRev(Filename, ".") RemoveExtension = Left(Filename, dotIndex - 1) End Function |
注意
InStrRev
が返す文字位置は 1 から始まります。 (配列インデックスのように 0 から始まるわけではありません。)
ファイル名に “.” が含まれない場合は Left
の第2引数に負の数が渡るため、例外が発生します。 これを解消するには次のようにします。
|
''' ファイル名から拡張子を取り除く Private Function RemoveExtension(ByVal Filename As String) As String Dim dotIndex& dotIndex = InStrRev(Filename, ".") If dotIndex < 1 Then dotIndex = dotIndex + 1 End If RemoveExtension = Left(Filename, dotIndex - 1) End Function |
Right
を使って拡張子を取得することもできます。
ファイル名から拡張子を取得する
ここでは、あるところで使われていたコードを見てみます。
|
Private Function GetFileExtention(Fnm As String) As String 'ファイルの拡張子を文字列操作で求める。 'すべて小文字に変換する。 Dim st$ st = Fnm If InStr(1, st, "") >= 1 Then st = Mid$(st, InStrRev(st, "") + 1) If InStr(1, st, ".") >= 1 Then st = Mid$(st, InStrRev(st, ".") + 1) Else st = "" GetFileExtention = StrConv(st, vbLowerCase) End Function |
与えられた文字列にバックスラッシュがあればそれより後ろの文字列にして、 その後ピリオドがあればそれより後ろを抜き出しています。 ピリオドがなければ空文字列が返ります。
関係する関数
- InStrRev(string1, string2[, start[, compare]])
ある文字列 (string1) の中から指定された文字列 (string2) を最後の文字位置から検索を開始し、最初に見つかった文字位置を返す文字列処理関数です。 引数 start を省略すると -1 が使用され、最後の文字位置から検索を開始します。 compare は比較するモード(テキスト/バイナリ)を指定します。省略時はバイナリモードになります。
検索文字列が見つからなければ 0 が返ります。
- Left(ByVal str As String, ByVal Length As Integer)
与えられた文字列の左端から指定された長さの文字列を抽出します。 Length が 0 より小さいと例外が発生します。
- Mid(string, start[, length])
与えられた文字列の部分文字列を返します。 start には先頭の文字を 1 として文字位置を指定します。
- Right(ByVal str As String, ByVal Length As Integer)
与えられた文字列の右端から指定された長さの文字列を抽出します。 Length が 0 より小さいと例外が発生します。
A Life Summary of an Gypsy