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困ったときはこれ! 『PHP逆引きクイックリファレンス』


読むものではありませんが、置いておくと役に立つ本です。

最近ではインターネットで調べるという手もありますし、最新情報を手に入れるならそれもいいかもしれません。 でも、こういった本の使い道がなくなったわけではないのです。

使い道

暇な時間にパラパラとめくってみてください。え?こんなのあったの?と気づくことがあります。

私の場合は、困ったときに使っています。これどうやってやるんだ~? となったときに、やっぱりあると便利ですよね。 PHP、はじめたばかりなんで。ノーマルな使い方ではありますが。

まったくの素人でも読める?

まったくの素人さんは……無理です。

プログラムを1回でも作ったことのある人で、Apache のインストールができる人なら大丈夫だと思います。でも、今なら マイクロソフトのWPIインストーラを使って全部一気にインストールできますよね。IISでも、WPIを使ってPHPをインストールすれば動きます。実際にやりました。PHP から SQLServer につなぐのも簡単ですね。

変数などの基本的なことは Chapter 1 に書いてあるので心配ないです。Chapter 20 には、Apache の設定についても記述があります。


The Art of Ukiyo-e: ‘Enjoying Edo’s Technology’ with 0.1-Millimeter Precision


Ukiyo-e, a form of art perfected during the Edo period, involved layering over a dozen wooden blocks with different colors, one by one, on the same sheet of paper. The alignment error of these wooden blocks was less than 0.1 millimeters.

Precision was not limited to just art during the Edo period.

Tanaka Shigehisa created something called Banzai Jimeisho. To put it simply, it was a clock, but not just an ordinary one. It was a clock that varied the speed of time progression. Nowadays, one hour is a fixed duration, but in the past, it was different. They divided the time from sunrise to sunset into six equal parts and similarly divided the time from sunset to the next sunrise.

Banzai Jimeisho was a clock that accurately calculated and divided the time into 6 equal parts between sunrise and sunset. It also indicated the month, day of the week, and the positions of the sun and moon. It was even exhibited at the Aichi Expo.

Tanaka Shigehisa went on to create Toshiba.

Regardless, Edo-era science, though niche, has become a form of entertainment even in modern times. Denjiro’s static electricity, for instance. Multiple people holding hands in a circle and experiencing static electricity discharge, followed by instant regret.

Electricity was extremely rare during the Edo period. Static electricity collection, known as Elekiteru. It’s unclear whether it was created by Hiraga Gennai or not. Called Hyaku-nin-obei, several people joined hands in a row with their hands resting on the metal parts of the sliding doors. Hiraga Gennai then sent electricity through them from behind the sliding doors.

Elekiteru was more of a spectacle than a scientific invention.


こんなにも厚い友情を見たことがあるか 『河童の三平』


主人公が河童と入れ替わるというストーリー。 水木しげる、彼の作品だ。

水木しげるの作品は、和やかで親しみがある。 主人公が妖怪であったとしてもだ。

そして彼のマンガ作品は、昔のものほど味がある。 『ゲゲゲの鬼太郎』よりも、その前作『墓場鬼太郎』のほうが人間味があっていい。 海外の人も、実は墓場鬼太郎のほうが好きだったりする。

この『河童の三平』も人間味あふれる作品だ。

河童の三平』がこんなにも魅力的に思えるのは何故なのだろうか。その理由は3つある。

  1. 親しみやすいイラスト
  2. 読む者を飽きさせない展開
  3. やさしさ

1. 親しみやすいイラスト

水木しげるは、三平やたぬき、死神を、あえてあのスタイルで書いている。 “あのスタイル”といっても、見ていない人には伝わらないのだが、 掻い摘んで書くとすれば、イケメンが出てこない上に、我々の知っているものしか出てこない生活感あふれるスタイルなのだ。

2. 読むものを飽きさせない展開

主人公の三平は、小学校に行き始めて間もない頃、祖父が死ぬということを知らされる。通常ではありえないこの急展開。 三平は、なんとしても祖父を助けたいという一心で、死神を相手に策をめぐらす。 祖父のために必死になる三平には、現代では失われてしまった”愛情“が垣間見える。この愛情こそが我々日本人の心にぐっとくる

祖父が死に、そして父も死ぬ。 全ては死神の仕業なのだが。 この死神は、ゲゲゲの鬼太郎でいうところのねずみ男のようなやつだ。 決して親しくはないが、やたらと付きまとう、ずる賢いヤツ。

読むものを飽きさせないエッセンスがこの死神で、三平は、何度も死神の罠にはまってしまう。主人公がほのぼのとしている上に、「死神の罠だ!」というのが読者にわかってしまうため、ことあるごとにハラハラしてしまう。

それ死神なのに……えっ、それでいいの!?

3. やさしさ

第4話あたりから、三平の優しさが現れてくる。 「面倒をみなくちゃいかん」と芯のしっかりした三平。 投げ出すこともなく、小人たちの面倒を見ようとする。 さらに三平は、第8話で、すごい友情を見せてくれる。

タヌ吉と河童が一緒になって、三平の母を悲しませぬようにと一芝居演じるのだ。タヌ吉と河童の、他を思いやる気持ち、そして、三平、タヌ吉の友情は、今までに見たことのない大きいものだった。

そんな友情を持っている人が何人いるだろうか。

妖怪・動物ばかりのキャラクターで、人間味あふれる作品を作ってしまう水木しげる。 しばらく前まで「マンガなんて……」と思っていた私だが、 今では片っ端から彼の作品を読み漁っている。

河童の三平』は、利根川べりに伝わる河童伝承の秘薬「三平こう」をもとに、水木しげるがつくったもの。 『河童の三平』自体は、1961年に描かれた作品だ。

こんなにも語り継がれる妖怪「河童」なんてのも珍しい。