この著者は、この方法で、さまざまなジャンルの本を読んでいるとのこと。
本書に書いてあったのですが、外国で、電気等が止まり、テレビなどの家電製品が使えなくなったときのことが書いてありました。子どもたちは外で元気に遊ぶようになり、生き生きしてきたようです。電機というものが、どれだけ我々の精神生活水準を落としていたかがわかりますね。
確かに、テレビやラジオ、パソコンといったメディアは、受身をつくりだしているように思えます。テレビやゲームなんて、その場の楽しさだけで終わってしまいますしね。
反対に、書籍は読めば役に立つし、後で使えることもある。そして教養も身に付く。
今、話題のゲームについて知ることは、今なら役に立つかもしれない。しかし、いずれは消えゆくもの。2年もすれば何の役にも立たない。その場では楽しいかもしれないけれど。一方、本を読んでおけば、今も役に立つし、後でも知識として役立てることができる。
私の児童-生徒の時代を振り返ってみても、そんなんだった。
テレビは見るなと言われたので、テレビを見ずに本を読んでいた。そのうちニュースは見なさいといわれたが・・・。そうやって得た知識は、数年後に役に立った実感がある。
よく考えると、これは、すべての根本的原理をあらわしたものだということに気づく。 それは、消費と投資の違いだ。
テレビを見たり、ゲームをやるにはお金も時間もかかる。また、本を読むにも、お金(場合によっては)と時間がかかる。しかし、多くの人にとって、テレビやゲームはお金を単に消費しているに過ぎず、一方の読書は投資に値する。「多くの人にとって」と書いたのは、テレビやゲームが投資になる人たちがいるからだ。
まだまだ消費を続けるか、それとも投資をするか。
私は、この本を読んでからというもの、効率のいい投資ができるようになったと思う。 これを読んだのは数週間前で、そんなに昔のことではない。それでも結構な投資ができているということは、今まで多くの消費をしていたということで、反省せねばならない。
本書には、今の政治にはなにが必要なのか、なにを理解するべきなのかまで書かれていた。ただ彼は政界にいるわけではない、多くの本を読んでいるからこそ書ける内容である。
あなたは消費を続けますか?