百人一首といえば、小倉百人一首が有名ですが、そもそも百人一首と小倉百人一首はなにが違うのでしょうか。同じものなのでしょうか。
この記事では、百人一首と小倉百人一首の違いについて説明します。
百人一首
百人一首とは、日本の歌人である藤原定家が編纂した和歌集です。全100首の和歌が収録されています。 百人一首という言葉は、藤原定家が編纂した和歌集の名前から転じて、100首(程度)の和歌集を指すようになりました。
小倉百人一首
小倉百人一首とは、鎌倉時代の歌人である藤原定家が、天智天皇から順徳天皇までの約550年間に詠まれた和歌から、各人の代表的な一首を選んだものです。 鎌倉幕府の御家人である宇都宮頼綱から、京都嵯峨の小倉山にある別荘の襖の装飾を依頼された藤原定家は、10の勅撰和歌集から、100人の歌人の歌を色紙に書き写し、襖に貼り付けました。 この襖に書かれた歌が、小倉山で選ばれたという意味で「小倉百人一首」と呼ばれるようになりました。
小倉百人一首は、歌道の入門用として広く用いられるようになりました。 また、戦国時代以降は、かるたとして遊ばれるようになりました。 日本の和歌文化の粋を集めたものとして、今でも多くの人々に親しまれています。
ほかの百人一首
百人一首という言葉は、藤原定家が編纂した和歌集以外にも使われています。 新百人一首、後撰百人一首, 源氏百人一首、英雄百人一首などがあり、100首よりも多くの歌が収録されているものもあります。