目次
無料で使える LibreOffice Calc の式で、 部分文字列を抜き出す方法を説明します。 このやり方は Microsoft Office Excel と同じです。
環境
- LibreOffice 5.1.4.2
ここでは部分文字列を抜き出す関数3つを紹介します。
LEFT
RIGHT
MID
LEFT
左から指定した数だけ文字を抜き出す関数です。
LEFT("テキスト", [抜き出す文字数])
のように使います。 抜き出す文字数を省略すると、左の1文字が抜き出されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
LEFT("全財産") # => "全" LEFT("全財産", 1) # => "全" LEFT(A1, 2) # => セル A1 の左から2文字 |
指定した文字数よりもテキストが短い場合は、抜き出せる範囲で抜き出します。
RIGHT
右から指定した数だけ文字を抜き出す関数です。
LEFT("テキスト", [抜き出す文字数])
のように使います。 抜き出す文字数を省略すると、右の1文字が抜き出されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
RIGHT("全財産") # => "産" RIGHT("全財産", 2) # => "財産" RIGHT(A1, 1) # => セル A1 の左から1文字 |
指定した文字数よりもテキストが短い場合は、抜き出せる範囲で抜き出します。
MID
指定した位置から指定した数だけ文字を抜き出す関数です。
MID("テキスト", [抜き出し開示位置], [抜き出す文字数])
のように使います。 抜き出し開始位置、抜き出す文字数はを省略できません。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
MID("全財産", 2, 1) # => "財" MID("abcde", 2, 2) # => "cd" MID(A1, 3, 2) # => セル A1 の3文字目から2文字 |
抜き出し開始位置よりもテキストが短い場合は空のテキストになります。 抜き出す文字列よりもテキストが短い場合は抜き出せるだけ抜き出されます。
発展
MID
さえあれば、 LEFT
, RIGHT
がなくても大丈夫です。
LEFT("テキスト", x)
は MID("テキスト", 1, x)
に書き換えられます。
RIGHT("テキスト", x)
は MID("テキスト", LEN("テキスト") - x + 1, x)
と書き換えられます。 LEN
は文字列の長さを返す関数です。