AngularJS と Rails の form_for を組み合わせて使ってみました。 何より厄介なのは action 属性 が 自動でついてしまうことです。
環境
Rails 4.1.8
Ruby 2.2.2
AngularJS 1.4.7
Ubuntu 15.04
状況
Rails の form_for
を使うと、 Rails が action 属性 から すべて 設定してくれます。 もちろん、 form タグ の属性を 追加することもできます。 ただし AngularJS を使う上では問題がありました。
問題になるのは次のコードです。
<%= form_for ( @user , html : { 'data-ng-submit' : 'mainCtrl.create()' , novalidate : : novalidate , name : 'createForm' } ) do | f | %>
<%= f . label : name %>
<%= f . text_field : name , required : : required , 'data-ng-model' : 'user.name' %>
< button > submit < / button >
<% end %>
このコードでは、 ボタンをクリックすると AngularJS による処理が実行された後で 本来の form の処理が実行されます。
AngularJS は、 action 属性 がないときは 本来の form の処理を行わないのですが、 Rails で action 属性 が自動でつけられている以上どうしようもありません。 いや、 action 属性 を消す方法があるのかもしれませんが、 私は見つけることができませんでした。
解決法
form タグ に onsubmit="return false;"
を付け加えます。
<%= form_for ( @user , html : { 'data-ng-submit' : 'mainCtrl.create()' , novalidate : : novalidate , name : 'createForm' , onsubmit : "return false;" } ) do | f | %>
<%= f . label : name %>
<%= f . text_field : name , required : : required , 'data-ng-model' : 'user.name' %>
< button > submit < / button >
<% end %>
button タグ で type="button"
とすると、 ボタンクリック時はどうにか二重処理を防げますが、 入力欄で Enter を押されたときは防げません。
また AngularJS: How to prevent form submission after click on button? に記載されているような方法もありますが、 javascript として 他のところで使えないので、 上に書いたやり方の方がきれいに見えます。
Passenger, Nginx で Rails を動かすこととなりました。 しかし、デフォルトのインストール方法ではレスポンスに不要なヘッダが含まれてしまいますので、これを除去するために モジュールを含めて nginx のコンパイル・インストールを行いました。 以下はその記録です。
環境
Ruby 2.2.2
Nginx 1.8
Passenger 5.0.18
EC2 Amazon Linux 2015.03
手順
ruby はインストールされているものとして進めます。
Passenger の インストール
Nginx のインストール
Nginx 及び 必要なモジュールのダウンロード
コンパイル・インストール
nginx の設定
nginx の再起動 (または起動)
Passenger のインストール
gem install passenger
を実行して、 Passenger をインストールします。
Nginx のインストール
ここで root 権限 を使って passenger-install-nginx-module
とやれば、 nginx のインストールはできます。 nginx のソースをダウンロードしてコンパイルしてくれます。 しかし、その状態だと レスポンスヘッダに Nginx や Passenger の名前・バージョンが出力されます。
そういったヘッダを出力させないために、 モジュールを含めて Nginx をコンパイルする必要があります。
Nginx 及び 必要なモジュールのダウンロード
まずは Nginx と 必要なモジュールをダウンロードします。
sudo su -
で root ユーザ に変更して、 cd /usr/local/src
を実行します。
Nginx のダウンロード
Nginx (tar.gz形式) をダウンロードします。 このとき最新の安定版だったのは Nginx 1.8.0 でした。 Nginx の公式ダウンロードページ からダウンロードできます。
wget http : / / nginx .org / download / nginx - 1.8.0.tar.gz
ダウンロードができたら展開しておきます。
tar xvfz nginx - 1.8.0.tar.gz
headers-more-nginx-module のダウンロード
シンプルな Nginx と Passenger で運用すると、 ヘッダに Nginx や Passenger のバージョン、 処理時間などが出力されます。 サーバの内側の情報をできるだけ外に出さないようにするために、 Nginx では headers-more-nginx-module というのを使って対処します。
こちらのモジュールは github から最新のバージョン(tar.gz形式)のURLを取得します。
リリース一覧ページ : Releases · openresty/headers-more-nginx-module
wget https : / / github .com / openresty / headers - more - nginx - module / archive / v0 . 261.tar.gz
ダウンロードができたら展開しておきます。
展開後は、展開前のファイル名をわかりやすいものに変更しておきます。 Tab を使えば、 展開後のディレクトリ名を利用して(ある程度)簡単に入力できます。
mv v0 . 261.tar.gz headers - more - nginx - module - 0.261.tar.gz
コンパイル・インストール
インストールの際には 次のものが必要ですので、 ない場合はあらかじめインストールしておいてください。 なかったとしてもメッセージが表示されますので心配はいりません。
C コンパイラ (/usr/bin/cc)
C++ コンパイラ (/usr/bin/c++)
wget または curl
SSL をサポートしている curl の development header
Openssl development header
Zlib development header
rake, rack, ruby development header, rubygems
Nginx を過去に同じ場所に同じようにインストールしていた場合は、古い nginx 実行ファイル が nginx.old
という名前になります。
スワップ領域
EC2 micro instance などを使っている場合で、 メモリが十分に無い場合(1GB以下の場合)はスワップ領域が必要になります。 root 権限 で次のコマンドを実行します。
sudo dd if = / dev / zero of = / swap bs = 1M count = 1024
chmod 644 / swap
sudo mkswap / swap
sudo swapon / swap
メモリが足りないままインストールを実行した場合でも、インストール中に案内が表示されますので心配はいりませんが。
passenger-install-nginx-module
を実行します。 特にオプションは必要ありません。
passenger - install - nginx - module
ここからインストールが始まります。
まずは 処理の説明が表示され、 Press Enter to continue, or Ctrl-C to abort. と表示されます。 Enter を押して続行します。 途中で止( や ) めたくなったら いつでも Ctrl-C を押せば止められます。
続いて Which languages are you interested in? と表示されるので 必要なものを画面の指示にしたがって選択し、 Enter を押します。
インストールされているソフトウェアのチェックが終わると、Do you want this installer to download, compile and install Nginx for you? と、 インストール方法を聞かれます。 ソースからコンパイルを行うので 2. No: I want to customize my Nginx installation. (for advanced users) を選びます。
また、 私の場合は PCRE というのがインストールされていなかったようで、 途中で自動的にダウンロードされました。
次にソースファイルの場所とオプションの入力が必要になります。 次のように入力しました。
Where is your Nginx source code located?
/usr/local/src/nginx-1.8.0
nginx のソースの場所です。
Where do you want to install Nginx to?
デフォルトのまま何も入力せず Enter を押しました。
nginx のインストール先です。
Extra Nginx configure options
--add-module=/usr/local/src/headers-more-nginx-module-0.261
nginx をコンパイルする際のオプションです。 headers-more-nginx-module を使用するため、 --add-module
オプションを設定しています。 デフォルトで設定されるオプションはコンソール上に表示されます。
最後の意志確認をされますので、 まちがっていなければ Enter を押します。 コンパイルとインストールが実行されます。
nginx の設定
私は /opt/nginx/conf/nginx.conf.default
をコピーして /opt/nginx/conf/nginx.conf
を作って編集しました。 (もっときれいなやり方もあると思いますが。)
Rails を動かすだけなら 次のようにすれば OK です。 抜粋してサンプルを掲載します。 client_max_body_size
はクライアントからの画像アップロードのために設定しています。 (デフォルトでは1Mだそうです。) その他の設定値の意味は Phusion Passenger users guide, Nginx version などに説明がありますのでそちらをご参照ください。
http {
passenger_root / path / to / passenger - x . x . x ;
passenger_ruby / path / to / bin / ruby ;
server {
location / {
index index . html index . htm ;
client_max_body _ size 10M ;
passenger_enabled on ;
root / var / rails / root / public ;
passenger_base_uri / var / rails / root ;
rails_spawn_method smart ;
rails_env development ; # or production
}
}
}
そこにヘッダレスポンス変更のための記述を追加します。
http {
more_clear_headers Server ;
more_clear_headers ETag ;
more_clear _ headers X - Powered - By ;
more_clear _ headers X - Runtime ;
}
設定が間違っていないことを次のコマンドでチェックします。 エラーが表示されなければ OK です。
Nginx の再起動 (または起動)
再起動のときには /opt/nginx/sbin/nginx -s reload
とやることが多いのですが、 今回はそれではうまくいきませんでした。
/opt/nginx/sbin/nginx -s stop
で nginx を止めてから /opt/nginx/sbin/nginx
を実行するとうまくいきました。
初めて起動する場合は /opt/nginx/sbin/nginx
のみ実行すれば OK です。
Rails で 先般 クライアント から 基本のデータを Excel で入れられるようにしてほしい という依頼がありました。 編集を行うデータだったら編集画面を作って DB で管理したほうがいいことを伝えましたが、 どうしても Excel がいいそうで。 Excel は必要以上に多機能で、すべてのデータをそのままデータベースに反映するのが難しそうであることから止( や ) めておいた方がいいと伝えて、 Excel との インポート・エクスポート が容易な TSV で対応することとなりました。 そのときの方法を書いておきます。
TSV は 内容をコピーしてそのまま表計算ソフトに貼り付けることもできますし、表計算ソフトから TSV に貼り付けることもできるので、 Excel でも扱いやすいです。 データが欠損することがあるので、その点で注意が必要です。
環境
Ubuntu 14.04 LTS
Rails 4.1.8
Ruby 2.2.2
方針
TSV 取り込みの機能を task で作り、 rake
コマンド で取りこめるようにする。
rake db:seed
を行ったときに、 TSV を読み込むタスクを実行するようにする。
続きを読む Rails 4 : TSV から seed データ を入れる →
Rails でシンプルにログローテーションする方法です。
環境
Rails 4.1.8
Ruby 2.2.2
Ubuntu 15.04 (64bit)
設定
Rails の config/application.rb
に次の記述を追加します。
# configure log rotation
# split log by 100MB, limit log file count up to 10
config . logger = Logger . new (
"#{Rails.root}/log/#{Rails.env}.log" , 10 , 104857600 )
ここでは 100 MB (104,857,600 バイト) で 最大 10 ファイル まで保存するようにしています。 要するに 1 GB までログを保存する。 また、 10 ファイル を超えると、古いものから削除されていきます。
Rails の標準では daily, weekly などのログの設定方法もありますが、その場合は古いログファイルは削除されません。
テスト方法
例えば development 環境 でテストする場合、 次のコマンドで 100 MB を超えるログファイルをあらかじめ作成しておく。
dd if = / dev / zero of = log / development .log bs = 1M count = 100
bs
はブロックサイズ、count
は書き込み回数を表しています。
そこで、 rails s
のコマンドでサーバを起動して、 どこかのページにアクセスします。 すると、 development.log
, development.log.0
ができているはずです。
Rails のロギングは、 SyslogLogger
や Linux の logrotate を使う方法もあります。
Magnum CI は 無料で使える CI 環境で、 きっと愛用している人も多いと思います。 本記事では、 Bitbucket で管理している Rails のコードを、 Magnum CI でテストした時のメモを書いておきます。
続きを読む Magnum CI で Rails をテストした方法 →
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