「読書」カテゴリーアーカイブ

対人関係強化の手引き 『EQ入門 – 対人能力の磨き方』


『EQ入門 - 対人能力の磨き方(日経文庫)』(高山 直)
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仕事ができる人EQ が高い、らしい。EQ とは、”心の IQ“, Emotionally Intelligence Quotient のこと。ある調査によると、この EQ が、仕事のデキに相関しているらしい。そして、IQ はあまり関係ないとか。

今まで対人関係を苦手としてきた私は早速読むことに。小生、”IQ は高いが EQ は低い” と、よく言われてきた。

対人関係をなんとかしたいと思う気持ちもあり、一気に読んでしまった。一番役に立つと思えたのは、P.141 から。もちろん、P.141 以前の部分を読んだからこそそう思うのだが。

そこには、私に足りない、具体的な“言葉が書かれていた。その“言葉”というのは、明日からでも使えるような、そんなフレーズだ。ほめ言葉も含めてたくさん書いてあった、短くてサッと使える言葉が。その意味で、他の人間関係話し方の本とは一線を画している。

以前、同じ職場に、60代の役員経験者が、契約社員として入ってきたことがある。その人は、今まで数々の役職を経験してきただけあって、人の育て方・使い方にものすごく慣れていた。もちろん、人をほめる技術にも優れていた。

この本の、P.141 以降に書かれていたことは、まさにその60代役員経験者が使っていた手法そのものだと思った。当時は、立場が違っていたこともあり、その人の技をそのまま使うことは難しく、どうしようかと悩んだこともあった。どんな“言葉”を使えばよいのか、そこが対人関係の一番のポイントだと思っていたし、悩みどころでもあった。そんな語彙力の少ない私にとって、この本は、果てなく続く迷路から脱出するためのバイブルだった。

上記の話とは別になりますが、私はこの本に書いてった、あることを、今日から実践します。今まで、まったくと言っていいほど気にしていなかったことなので……。必ず、なんらかの効果が出るはずです。結構簡単にできる。こんなことにも気づかなかった私はまだまだですね。

『EQ入門 - 対人能力の磨き方(日経文庫)』(高山 直)
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大学の物理の基礎の基礎の基礎 『スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ』


『スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ(マセマ)』(馬場 敬之, 高杉 豊)
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いままで物理をやっていなかった人でも無理なく読める本を見つけました。私自身が大学で物理学をあまりやっていなかったというのがそもそものはじまりなのですが……。

見るからに内容の薄そうな本です(笑)。とはいえ、高校でやった物理よりすこしだけ高度になった程度なので、ひとりでスラスラ読めてしまいます。そういう意味では、『数学読本』と同じスタイルの本です。この1冊を読んでしまえば、あとはなんでも読めると思います。解析力学はちょっとハードルが高いけど。セットで演習用の本もでているので、そこまでやればなんでもできますね。教養として読んでおくのもいいと思います。

内容としては、講義3(3章)までが高校のおさらい。講義4からは、ちょっとだけ発展。講義6からが質点系の力学剛体の力学といった、高校ではほとんどやらない内容。高校の物理に比べると、本の書き方など、若干違和感を覚えるかもしれませんが、それは2日で消えるでしょう(笑)。 慣れてしまえば後は楽です。

この本を読むにあたって必要な知識は、高校でやる力学の基礎と、高校の微積分の理論(計算はできなくてもOK)。それだけあれば読めてしまいます。“『数学読本』と同じスタイル”と書いたのも理由はそこにあります。読者の視点に立って書かれていることと、必要なものは随時解説されていて知識不足で読めないということがないことが、この本を読みやすく、物理をわかりやすくしているところです。

『スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ(マセマ)』(馬場 敬之, 高杉 豊)
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懸念点は、理論の本なので、これだけで実力をつけるというのが難しいところ。演習問題が少ないんです。もちろん著者もそのことには気づいていて、演習用の本もセットで出しています (『スバラシク実力がつくと評判の[演習]力学キャンパス・ゼミ(マセマ)』(馬場 敬之, 高杉 豊)) 。


読書感想文の書き方 『原稿用紙10枚を書く力』


『原稿用紙10枚を書く力(だいわ文庫)』(齋藤 孝)
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読書感想文には書き方がある

読書感想文と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。私は、小学校のときのつらい思い出がよみがえってくるのだが……。

特に、小説に興味を持たなかった私にとって、読書感想文は地獄だった。本に書かれているできごとは、私とは関係のない他人事、そう思っていた私に感想などあるわけもなく……。こと私の弟に至っては、やることが大胆で、「多くの武将が争う戦国時代の世の中で、一番印象に残ったできごとはなんですか?」という小学校社会化テスト裏面の記入欄に「ない」と一言。

それはともかく、私(及び弟)ほど酷くなくても、読書感想文に苦労した人は多いはずだ。その読書感想文、一番のポイントは、味わって読まないことだ。

私は、なにか印象に残るはずだと、何度も本を読んでいたが、そのやり方自体が間違っていたのだ。

この本を読んで、いかに自分が無駄なことをしていたかを思い知らされた。それと同時に、読書感想文なんて難しくない、と思うようになった。そして、この本を小学生になる前に読んでおきたかったと思った(笑)

この書き方さえつかめば、映画でも何でも感想文はお手のもの。

小説の読み方

読書感想文が楽に書けるようになった私だが、それだけでは世の中楽しくならない。そう、小説が楽しめないからだ。

しかし、小説にも読み方というのある。この読み方だと、芥川龍之介や夏目漱石、ドストエフスキー等の作品までもが明瞭にわかるそうだ。

私もためしにやってみた。それが以前の記事「ノーと私」だ。なるほど、確かにこの読み方なら、全体の構成から全体の中における各部分の重要性まではっきりと掴み取ることができる。今まで、小説を読むことが、こんなにも分析的で思考の求められるアカデミックな所業だとは思いもしなかった。もう、小説を「おもしろかった」「つまらなかった」では終わらせない

ノーと私」を読んだときに感じたことだが、この読み方は作者の考え方を探るような、そんな読み方でもある。

“書く”ことの意義

“書く”ことで、それは作品になる。
“書く”ことで、自分のものとして残る。
そして、相手に影響を与える。

“書く”ということは、我々が考えている以上に大きな意味を持つ。これは「読ませるブログ – 心をつかむ文章術」にも書いてあったことだ。ここでは、“書く”ことによる個人の内部的変化について、私の体験を書くことにする。

この本を読んでからというもの、書くことによる知識の定着を、身をもって体感している。まさに(本に)書いてあった通りだ。(2009年)、“日経新聞を読もう”というブログを書いている。毎日必ず、日経新聞の感想を書くというものだ。経済に詳しいわけでもないので、わからないことは多い。しかしその中でも、考えて書こうとする。

新聞といえども文章。記者がどのようにして書いたのか、その記事からなにがいえるのか、考えながらブログを書いている。信じられないかもしれないが、考えながら書くことで、私の頭は整理され、書く前には思いつかなかったアイディアが生まれる。書いた後には一皮向けているのだ。

この“書く”という知的な作業は、確実に私の能力を高めている。ただ、もし、私がこの本と出合っていなかったら、こんな体験はできなかっただろう。書くことで生まれるメリットを、享受できていなかっただろう。なぜなら、書くことが苦痛だっただろうから。そして、書くことで生まれるメリットを見過ごしていただろうから。

著者の齋藤 孝さんは、「齋藤メソッド」という作文指導塾を経営している。子どもに文章の書き方を指導しているそうだ。

ポイントに気づくと、そこからの伸びは速いようで、受講者はみえちがえるような実力を発揮するんだとか。大人向けにも講座を開いたりしているらしい。

本は大きく分けて、3部構成。最初が「書くことの意義」について。次が、「実践マニュアル」。最後に「書く力をさらに上げる具体的な技」。

もともとは、単行本で出版された本。評価が高いんで、文庫になって安くなりました。Amazon の評価もスゴイですね。買いだと思います(私は買いました)。

『原稿用紙10枚を書く力(だいわ文庫)』(齋藤 孝)
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哲学は楽しい? 『ソフィーの世界 – 哲学者からの不思議な手紙』


『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈上〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈下〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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私が大学2年生のときに読んだ本です。といっても 2, 3年前ですが。

ノルウェーの、ヨースタイン・ゴルデルが書いたベストセラー。世界各国語に翻訳され、全世界で2300万部以上を売り上げたおはなしです。読んだ人も多いかもしれませんね。NHKドラマにもなりました。

ソフィーという女の子が、突然届いた一通の手紙を通して、へんなおじさんと哲学について探っていくというストーリー。もともと、哲学への入り口を意図して書かれた本。だから、子どもから大人まで、みんなが哲学に興味を持ちやすいように書かれている。そんなこんなで、哲学の入門書でもある。

Amazon のレビューを見てもわかるように、この本を高く評価している人は多い。しかし、私は違った。

どうも、筆者の主張がわからない。当時は小説の読み方も心得ていなかったためか、哲学をぬきにしても、おもしろいとは全く思えなかった。場面の展開にも無理がありすぎる。

文中には、フロイトやニーチェなど、有名な人物の名前や考え方が出てくる。ただ、なんというか、内容が浅くて興味が湧かない。

DVDも出ていますね。

『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈上〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈下〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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外国人が書いて、日本でも大ヒットした絵本 『はらぺこあおむし』


昨日本屋で見てきました。なぜ 20過ぎの私がこんな本を読んだかって? 私が読んだのは、英語版ですよ。

よく見ると、著者は Eric Carl、外国人です。昔読んだときには、そんなこと全く気にしていなかったのに。

なんといっても、Eric Carl の作品は、使っている絵が特徴的ですね。絵と文字のバランスも、うまくとれていると思います。絵は、紙を切って配置したものでしょうか。見ていて飽きない、そんな感じがします。

この本の“”といえば、やっぱり穴のあいたところですね。このあおむし、一週間、りんごなしを食べ、しまいにはお菓子も食べてしまいます。そのページには、穴が開いていて、文字を読まなくても、ページの前と後ろの“つながり”がわかります文字が読めなくても、読んであげられないときでも、ひとりでイメージできてしまうところが、子どもの好奇心を引き立てるポイントではないでしょうか。1日目から最終日まで、使っている紙(ページ)の大きさが違うというのも、ほかの本にはない いいところだと思います。

この本は、小さいサイズのものも、大きいサイズのものも出ていますが、幼児向けに買うときは、是非、大きいサイズのもの(このページに掲載しているもの)を買ってあげてほしいです。小さいと、子どもは興味を持ちにくいのではないかと思いますし、このサイズでこの穴の大きさだからこそ意味があります。 子どもの成長を考えたら、やっぱり大きいサイズです。

エリックカールのはらぺこあおむしをAmazonで買う