\( \sum _{k=1}^{n} k = \frac{1}{2} n (n + 1) \) を数学的帰納法で証明する


次の式を数学的帰納法を用いて証明します。

$$ sum _{k=1}^{n} k = frac{1}{2} n (n + 1) $$

証明

( n = 1 ) の場合

左辺は 1, 右辺は ( frac{1}{2} 1 ( 1 + 1 ) = 1 ) で等式が成り立ちます。

( n = m ) の場合を仮定する

( n = m ) の場合に等式が成り立つと仮定します。

このとき、 ( n = m + 1 ) では

begin{eqnarray*} textrm{(左辺)} – textrm{(右辺)} & = & sum _{k=1}^{m + 1} k – frac{1}{2} ( m + 1 ) (m + 1 + 1) \ & = & sum _{k = 1}^{m} k + m + 1 – frac{1}{2} m ( m + 1 ) – ( m + 1 ) \ & = & m + 1 – ( m + 1 ) \ & = & 0 end{eqnarray*}

となる。 よって ( n = m + 1 ) のときも等式が成り立つ。

この公式は、 書籍 代数系入門 (松坂和夫) でも練習問題として取り上げられています。

また ( k^n ) の総和 公式の導出 では別の方法で数式を導出しています。