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「骨太方針2009」 総理の掲げる「安心社会」がやってくる!?


政府は、2020年代初頭のプライマリーバランス黒字化を再計画する。以前は、2011年度までに、国と地方のプライマリーバランス黒字化を計画していたが、金融危機で、黒字化のリスケジューリングを余儀なくされた。

今までのプライマリーバランス黒字化

2011年度までにプライマリーバランスを黒字化するということは、それまではプライマリーバランス赤字ということだ。つまり、それまでずっと負債がたまっていく。

今回の金融危機で、マイナスは依然として継続することが決まったわけだ。

これからの黒字化計画

目標は2020年代初頭。ということは、あと13年ぐらいはかかるということか。1990年頃にバブル、2000年頃にITバブル、2009年に今の大不況。すると次は2020年頃。つまり、2020年初頭で黒字化なんていっていたら、黒字化する前にまたバブルがはじけて負債増加となるわけだ。

そうでなくても、約10年かかるというのは、時間のかけすぎだと思う。10年が長いということではなく、負債を全て返済するまでが長いということだ。

時間のかかる黒字化計画だが、政府はどんな構図を描いているのだろうか。日経に書かれている主要ポイントは、プライマリーバランス黒字化の目標づくり社会保障費 2200億円削減公共事業削減「給付付き税額控除」や「幼児教育無料化」の検討・財源確保。これは可能なのだろうか。

たとえば社会保障費。おそらく政府は、今が一番社会保障費のかかるときだと考えているのだろう。上向きの指標も出てきていることだ。しかし企業がいいからといって、その財市場の均衡が、完全雇用につながるとはいいきれない。その点についてはどのように考えているのだろうか。

それに、これから失業者の保障を強化しようとしているのに、社会保障費削減なんて可能なのだろうか。高齢者が死ぬと踏んでいるのだろうか??

幼児教育無料化も、結局は税金UPでやることになる。無料化することでなにかメリットはあるのか。税金で余計なことが行われなければいいが。

消費税は、当初、2010年代半ば、つまり 2015年頃に 10% まで挙げる計画だった。今回の見直しで、2015年頃には 14% ぐらいにすることになるんじゃないか。

今後の日本

政府が作った借金は、我々国民がお金を出して返済することになる。世界の中でも GDP比債務残高が極めて高い日本。GDP比債務残高が日本の半分以下の米国でさえ、あの状況なのだから、日本が全債務を弁済するのは無理だと思う。どの国ももうダメかなぁ。

2006年1月の記事で、あるエコノミストがこの金融危機を予言していた(海外ニュースサイトにて)。突拍子もないことを言う人の発言は、なおざりにされやすい。