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小説という現実 『闇の子どもたち』


『闇の子供たち(幻冬舎文庫)』(梁 石日)
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友人に勧められて、『闇の子供たち』という本を読んだ。

これは、幼児売買という一般的に知られた物事の一部始終を詳細に書き綴ったもの。

小説にして書いてあるのは、“小説”というカタチでないと出版できないからだ。

舞台はタイ。
日々行われている幼児売買ビジネス
思わず目をそらしたくなるような凄惨な描写が続く。

信じたくない、しかし変えがたい現実。
自分の産んだ子でさえも、自ら焼き殺してしまう、そんな生活がある。

幼児売買は日本に住む私たちにとって、縁のない出来事のように思えるかもしれない。しかし、我々がよかれと思ってやっていることが、幼児売買・殺害に直結してしまうことだってある
そんな現実を教えてくれる一冊です。

DVDやBDも発売されていて、映画にもなっているそうですが、いろんな方のコメントを見る限り、映像では、オブラートに包まれてしまっているところが多いようです。映画では、視点となる人物が別の人になるので、それはそれで意味のあるものかもしれませんが。

しかしまぁ、この瞬間も犯罪は行われているんですよね。

『闇の子供たち(幻冬舎文庫)』(梁 石日)
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