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嗜癖から読み解く人の行動


人間の健康と経済心理についてです。朝刊経済教室から。

“嗜癖”から経済を読み通そうという計略なのであります。嗜癖とは、タバコお酒の常用を意味します。

TASPO が導入され、各地で喫煙防止条例ができ、タバコに関する規制が増えました。日経には、そんな喫煙者と経済心理の関係が連載されています。書き手は依田高典 京都大学教授。最近の記事はタバコがほとんどなのですが、タイトルにもあるように、今日はアルコール(お酒)が出てきました。

タバコを吸う人は短気。これは記事にも書かれていて、特に異論のある人はいないでしょう。たくさん吸う人ほど短気(時間選好率が高く、危険回避度が低い)だそうです。記事には、せっかち、慎重度が低い、衝動的、リスクを軽視するとあります。

では、タバコをやめればいいのか、禁煙すればいいのか、ということなのですが、失敗すると更に短気になります。禁煙成功者が次第に気長になっていく一方で、禁煙失敗者はますます短気になってしまいます。

禁煙成功者には驚くぺきポイントがあります。気長になって、非喫煙者と同じになるのか・・・と思いきや、非喫煙者よりも気長になるんだそうです。喫煙というのはリスクばかりですが、禁煙には思いがけないリターンまでついてくるんですね。それでも多くの喫煙者が禁煙に踏み切らないのは、危険回避度が低い、つまり、目先の利益ばかり追いかけるからなんでしょう(現在性効果)。いや、とても気長な人しか禁煙に成功しないってことかも。

嗜癖の特徴は、依存性がある点です。身体的・精神的に逃れられなくなってしまう。

ここまでタバコのことばかり書いてきましたが、競馬パチンコタバコと同じ傾向があります。ただ、パチンコをやる人にはタバコを吸う人が多くないでしょうか? 実は、嗜癖を持つ人は、更に別の嗜癖を持ちやすいです。特に、パチンコ競馬タバコ飲酒 は顕著だそうです。タバコ飲酒 は、マクロビオティックの観点から頷けるような気がすしますが、嗜癖だからといってそう簡単にほかの嗜癖とつながるようにも思えません。“癖”があっても“嗜癖”ではないこともあるわけですし。実のところ研究中と書いてあります。

気になる飲酒お酒を全く飲まない人よりは、飲む人のほうが、気長。しかし、を毎日飲んでいる人に限って計測すると短気。つまり、お酒をすこし飲むだけの人は、お酒を飲まない人よりも気長ということです。

少し飲むというのは、健康的な意味でもメリットがあると聞きますが、“少し”ってのが難しいですね。

お酒タバコに全く手を染めない人よりも、禁煙に成功していたり、少しお酒を飲んでいたりする人のほうが、時間選好率が低く危険回避度が高いというのにはびっくりです。

そんなこんなで、の「やさしい経済学」は、「若者が違法な薬物やギャンブルに手を染める前に、嗜癖の連鎖の入り口でストップをかけることが重要なことだとわかる」と結論付けています。・・・そんなこと知ってるわい!!


TASPO

TASPO(たばこ対策推進機構)は、日本におけるたばこ対策の一環として設立された法人組織です。2003年に設立され、日本のたばこ業界における健康への影響を軽減するための様々な取り組みを行っています。主な活動には、未成年者へのたばこの販売規制、たばこを吸う人々への喫煙害の啓発、禁煙プログラムの推進などが含まれます。また、TASPOカードと呼ばれる身分証明カードを導入し、未成年者のたばこ購入を防止する仕組みも提供しています。