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月面発電所 清水建設が宇宙に進出


サイエンスからです。そのうち石油がなくなるから新しいエネルギーが必要だ、そんな話は誰でも耳にしたことがあると思います。諸説あるので真偽のほどはわかりませんが。

新エネルギーとして、水素やバイオエタノール、ハイブリッド、太陽光発電風力発電が注目されているのもご存知ですよね? サイエンス面には、地球の外で太陽光発電を実施する計画が書かれていました。

まずは地球に人工衛星をつくって発電を試みます。まず、宇宙航空研究開発機構が発電衛星というのをつくります。これはひとつの発電所。2種類あって、ひとつは、太陽光をエネルギーに変え、地球に送電するというもの。もうひとつは、太陽光を集めてレーザー光に変換し、地球上の受信機に送るというもの。これひとつで原子力発電所1基分の電力がまかなえるそうです。産業廃棄物も減らせるわけですね。

地球でも太陽光発電をすればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、地球上での太陽光発電と、宇宙での太陽光発電には大きな違いがあります。大気が存在するため、地球に届く太陽光は、宇宙の 1/10 程度。その上天候に左右され、設置場所も限られる。特に国土の狭い日本には厳しいところがあります。

地上3万6000km の位置に設置すれば、昼も夜も関係なく発電できるそうです。たぶん、2π[rad/yr] の角速度で回転するということでしょう。静止軌道とあるだけで、詳しくは書かれていないです。

さて、実験衛星を打ち上げて、数kW の発電を行うのは 2015年。その前に、政府が今月末策定の宇宙国家戦略に「宇宙太陽光発電の実験に5年以内に着手する」と明記するそうです。

また 2035年には、月面太陽光発電基地清水建設が設置します。月の砂 から太陽電池やコンクリートを作って、ロボットに組み立てさせるそうです。月の砂 からそんなものができるんでしょうか。というか、日本って、月面まで行ったことないよね? 不安ですが。

計画では、の赤道上に発電装置を並べるそうです。常時、最低でも原子力発電所1万3000基分の電力を地球に送信できるとのこと。もう地球の発電所要らなくなるね。

実はこの月面発電計画、1987年にできていたらしい。技術的にも裏打ちされていたんだとか。また、宇宙太陽発電そのものについては、1968年にアメリカが研究を開始したらしい。電気自動車も増えるので、ますます電気は必要になる模様。リニアモーターカーが本格始動したら、また需要も増えるしね。

今の電力会社、どうなるんだろ。なんらかの技術供与はあるよな、きっと。

ところで、月に移住するとかいう話はどうなったんだ。俺は 1986年に生まれ、今まで生きてくる中で、地球がだめになるから月に移住とか火星に移住とかで、月や火星に町ができるという話を聞いたような気がするんだが……。この記事を見ると、町ができるわけではなく、あくまで生活拠点は地球のまま、月を有効利用するだけのように思える。

どちらがいいという話ではないが、俺の聴いた話はどこへいったのかと気になった。