3価クロムの働きと糖代謝・ダイエットへの活用


ミネラル3価クロムの体内での働きについてまとめました。

概要

クロムは糖代謝に有効に働き、ダイエットの促進、糖尿病の緩和にとてもよい働きをします。 なのでサプリメントを活用するのがおすすめです。 さらにビタミンCも一緒に()るとより効果的です。

3価クロムの働き

3価クロムはクロム親和性細胞に働きかけて耐糖能を改善し、インスリンとの共同作業でインスリンの作用を増強します。 結果エネルギーの消費効率が高まり、中性脂肪がつきやすくなります。

炭水化物は体内でブドウ糖に分解され、次のように使われます。

  • 脳・筋肉でエネルギーとして処理される。
  • 肝臓でグリコーゲンとして貯蔵される。
  • 脂肪細胞内で中性脂肪になる。

クロムは筋肉細胞のインスリン感度を引き上げ、1つめの「脳・筋肉でエネルギーとして処理される」と2つめの「肝臓でグリコーゲンとして貯蔵される」割合を増やしてくれます。 ブドウ糖が中性脂肪になるのを抑えてくれるんです。

逆にクロムが不足すると、血糖値やコレステロール値が上がったり、中性脂肪が増えたり、善玉コレステロールが低下して、動脈硬化の原因となります。 実際に、狭心症(心臓の血管が狭くなる病気)、心筋梗塞(心臓の血管が詰まる病気)など心臓血管系の病気を起こす人は血中クロム濃度が低下していることがわかっています。

インスリン感度を引き上げますから、糖尿病の改善にもおすすめです。

クロムの摂り方

クロムはビール酵母、リンゴ、キノコ類、アサリ、ノリ、ヒジキ、ワカメ、ハマグリ、ホタテ貝、カキ、レバーなどに多く含まれています。 加工品を多く食べていると不足しがちになります。

しかし、食品でクロムを摂取しようとすると摂取カロリーがオーバーしがちで、ダイエットにはよくありません。 特に糖尿病の改善を狙うなら高濃度のクロムを摂取する必要があり、食事でクロムを摂る方法では改善効果が期待できません。 そこでサプリメントを使いましょう。

クロムは1日200µグラム摂取しなければ耐糖能改善効果がないといわれていますので、サプリメントは注意して選びましょう。

ダイエット効果を高めるために

クロムはインスリン感度を引き上げます。 ですから、クロム接種後に運動すると糖分がよりよく消費されます。 同じ運動量でも消費カロリーが多くなり、その結果体脂肪が減少します。

運動をするならさらにそこへビタミンCを追加しましょう。 運動時に生じる活性酸素除去に役立ってくれます。 ビタミンCは、コラーゲンの合成に作用して、血管を強くしたり、コレステロール値を下げたりする働きを持っており、免疫力を高めるために欠かせないビタミンですね。