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読書感想文の書き方 『原稿用紙10枚を書く力』


『原稿用紙10枚を書く力(だいわ文庫)』(齋藤 孝)
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読書感想文には書き方がある

読書感想文と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。私は、小学校のときのつらい思い出がよみがえってくるのだが……。

特に、小説に興味を持たなかった私にとって、読書感想文は地獄だった。本に書かれているできごとは、私とは関係のない他人事、そう思っていた私に感想などあるわけもなく……。こと私の弟に至っては、やることが大胆で、「多くの武将が争う戦国時代の世の中で、一番印象に残ったできごとはなんですか?」という小学校社会化テスト裏面の記入欄に「ない」と一言。

それはともかく、私(及び弟)ほど酷くなくても、読書感想文に苦労した人は多いはずだ。その読書感想文、一番のポイントは、味わって読まないことだ。

私は、なにか印象に残るはずだと、何度も本を読んでいたが、そのやり方自体が間違っていたのだ。

この本を読んで、いかに自分が無駄なことをしていたかを思い知らされた。それと同時に、読書感想文なんて難しくない、と思うようになった。そして、この本を小学生になる前に読んでおきたかったと思った(笑)

この書き方さえつかめば、映画でも何でも感想文はお手のもの。

小説の読み方

読書感想文が楽に書けるようになった私だが、それだけでは世の中楽しくならない。そう、小説が楽しめないからだ。

しかし、小説にも読み方というのある。この読み方だと、芥川龍之介や夏目漱石、ドストエフスキー等の作品までもが明瞭にわかるそうだ。

私もためしにやってみた。それが以前の記事「ノーと私」だ。なるほど、確かにこの読み方なら、全体の構成から全体の中における各部分の重要性まではっきりと掴み取ることができる。今まで、小説を読むことが、こんなにも分析的で思考の求められるアカデミックな所業だとは思いもしなかった。もう、小説を「おもしろかった」「つまらなかった」では終わらせない

ノーと私」を読んだときに感じたことだが、この読み方は作者の考え方を探るような、そんな読み方でもある。

“書く”ことの意義

“書く”ことで、それは作品になる。
“書く”ことで、自分のものとして残る。
そして、相手に影響を与える。

“書く”ということは、我々が考えている以上に大きな意味を持つ。これは「読ませるブログ – 心をつかむ文章術」にも書いてあったことだ。ここでは、“書く”ことによる個人の内部的変化について、私の体験を書くことにする。

この本を読んでからというもの、書くことによる知識の定着を、身をもって体感している。まさに(本に)書いてあった通りだ。(2009年)、“日経新聞を読もう”というブログを書いている。毎日必ず、日経新聞の感想を書くというものだ。経済に詳しいわけでもないので、わからないことは多い。しかしその中でも、考えて書こうとする。

新聞といえども文章。記者がどのようにして書いたのか、その記事からなにがいえるのか、考えながらブログを書いている。信じられないかもしれないが、考えながら書くことで、私の頭は整理され、書く前には思いつかなかったアイディアが生まれる。書いた後には一皮向けているのだ。

この“書く”という知的な作業は、確実に私の能力を高めている。ただ、もし、私がこの本と出合っていなかったら、こんな体験はできなかっただろう。書くことで生まれるメリットを、享受できていなかっただろう。なぜなら、書くことが苦痛だっただろうから。そして、書くことで生まれるメリットを見過ごしていただろうから。

著者の齋藤 孝さんは、「齋藤メソッド」という作文指導塾を経営している。子どもに文章の書き方を指導しているそうだ。

ポイントに気づくと、そこからの伸びは速いようで、受講者はみえちがえるような実力を発揮するんだとか。大人向けにも講座を開いたりしているらしい。

本は大きく分けて、3部構成。最初が「書くことの意義」について。次が、「実践マニュアル」。最後に「書く力をさらに上げる具体的な技」。

もともとは、単行本で出版された本。評価が高いんで、文庫になって安くなりました。Amazon の評価もスゴイですね。買いだと思います(私は買いました)。

『原稿用紙10枚を書く力(だいわ文庫)』(齋藤 孝)
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寡占化とコングロマリット化 今の会社数は多すぎる!?


朝刊企業総合面、企業2面、夕刊1面に合併・出資の記事。アマダ、バンカメ、大日本印刷、講談社、GE横河が動きます。

合併して企業が大きくなり、競争力が強化されること自体は、いいことのように思えます。しかし、合併するということは、大企業のみが市場を争うようになり、市場の寡占化が進むということです。それって結局、元の木阿弥ではないのでしょうか。

今回のバブルは、企業が大きくなりすぎたがために起こったものです(関連記事)。そんなときに合併したら、ますます大きな企業ができて、また同じ結果になるのではないでしょうか。

数年前には M&A や LBO が多発しました。数年前に買収劇が起こり、経済破綻が起こり、回復の為に更なる合併。どこか間違っていないかと思ってしまうのですが、これは理にかなっているのでしょうか。合併すれば、一企業としては収益も上がるのでしょうけれど。

企業としては、合併が楽なのかもしれません。日本の GDP の中で比較的高い割合を占めている製造業各社が生き残るためには、新しい製品・特許の開発が求められます。ただ、今すぐに収益を得ようとしたときには、合併をして企業間取引のコストを下げるのが、スマートな手段になってきます。薄型テレビもこれ以上需要はないだろうし・・・有機ELも一般に売り出されるのはまだまだ先。

手っ取り早く、一業種一企業にしてしまうのがベストでしょうか。いうなれば、昔のNTTみたいに。でもそんなことしたら、画一的な世の中になってしまいますよね。他社があってこそ、いろんな考え方も生まれ、製品化されるわけで。

金融業会は、過去のバブル崩壊とともにコングロマリット化が進みました。バブル前は企業数が多すぎたという話もあります。金融ビッグバンの話もあったしな。

金融業が、さまざまな業種に関わる要の存在であるのに対し、製造業は製造業会の中でのつながりが大きいので、製造業の中でコングロマリット化が進むことは、さほど問題ではないのかもしれません。しかし、大手企業は大量解雇をバッサリとやってしまうところでもあるので、各社それぞれがそれぞれとして成り立っていてほしいと思うのであります。


哲学は楽しい? 『ソフィーの世界 – 哲学者からの不思議な手紙』


『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈上〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈下〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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私が大学2年生のときに読んだ本です。といっても 2, 3年前ですが。

ノルウェーの、ヨースタイン・ゴルデルが書いたベストセラー。世界各国語に翻訳され、全世界で2300万部以上を売り上げたおはなしです。読んだ人も多いかもしれませんね。NHKドラマにもなりました。

ソフィーという女の子が、突然届いた一通の手紙を通して、へんなおじさんと哲学について探っていくというストーリー。もともと、哲学への入り口を意図して書かれた本。だから、子どもから大人まで、みんなが哲学に興味を持ちやすいように書かれている。そんなこんなで、哲学の入門書でもある。

Amazon のレビューを見てもわかるように、この本を高く評価している人は多い。しかし、私は違った。

どうも、筆者の主張がわからない。当時は小説の読み方も心得ていなかったためか、哲学をぬきにしても、おもしろいとは全く思えなかった。場面の展開にも無理がありすぎる。

文中には、フロイトやニーチェなど、有名な人物の名前や考え方が出てくる。ただ、なんというか、内容が浅くて興味が湧かない。

DVDも出ていますね。

『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈上〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙〈下〉(日本放送出版協会)』(ヨースタイン・ゴルデル 著, 池田 香代子 訳, 須田 朗 監修)
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Interpreting Human Behavior Through Addictions


This is about human health and economic psychology. From the morning economy class.

It’s a strategy to read economics from “addiction”. Addiction means regular use of tobacco and alcohol.

With the introduction of TASPO and the implementation of smoking prevention ordinances in various places, regulations related to tobacco have increased. Nikkei has a series on the relationship between smokers and economic psychology. The author is Professor Takanori Yoshida of Kyoto University. Recent articles are mostly about tobacco, but as the title suggests, today alcohol has come up.

People who smoke tobacco are short-tempered. This is mentioned in the article, and there is likely no disagreement, especially among those who smoke a lot, they are short-tempered (they have a high time preference and a low risk avoidance degree). The article mentions impatience, low caution, impulsiveness, and a tendency to underestimate risks.

So, should you quit smoking or quit smoking? But if you fail, you become even more short-tempered. Successful quitters gradually become more patient, while those who fail become increasingly short-tempered.

There are surprising points for successful quitters. They become more patient and even more patient than non-smokers. Smoking is all about risks, but quitting smoking can bring unexpected returns. However, many smokers may not quit smoking because they have a low risk avoidance degree, that is, they chase short-term benefits (present bias). Well, maybe only very patient people can quit smoking.

The characteristic of addiction is that it has dependence. You can’t escape from it physically and mentally.

So far, I’ve been writing about tobacco, but horse racing and pachinko have the same tendency as tobacco. However, don’t many people who play pachinko also smoke cigarettes? In fact, people with addictions are more likely to have other addictions. Especially, pachinkohorse racing and tobaccoalcohol are pronounced. Tobaccoalcohol seems to make sense from the perspective of macrobiotics, but it doesn’t seem easy for addictions to be connected just because they have habits. In fact, it says it’s still under research.

Let’s talk about alcohol. People who don’t drink alcohol at all are more patient than those who do. However, if you measure only those who drink alcohol every day, they are short-tempered. In other words, those who drink a little alcohol are more patient than those who don’t drink alcohol.

Drinking a little is said to have health benefits, but it’s difficult because “a little” is subjective.

Interestingly, people who do not touch alcohol or tobacco at all have a lower time preference and a higher risk avoidance degree compared to those who have successfully quit or drink a little alcohol.

So, today’s “Easy Economics” concludes that “it is important to stop at the entrance of addiction chains before young people get involved in illegal drugs and gambling.” … You know that, right?


TASPO

TASPO (Tobacco Control Promotion Organization) is a legal entity established in Japan as part of tobacco control efforts. It was founded in 2003 and is engaged in various initiatives to mitigate the health impact of tobacco use in Japan. Its main activities include regulations on tobacco sales to minors, raising awareness of the health risks of smoking among tobacco users, and promoting smoking cessation programs. TASPO has also introduced an identification card called the “TASPO card” to prevent tobacco purchases by minors.


賃貸保障会社が入居者を追い出す!?


国土交通省が、家賃保障会社を登録制にする・・・かも!? 朝刊経済面からです。

家賃保障会社とは、小生も利用している、家賃延滞時の身代わり会社である。貸主に代わりに家賃を払い、借主に請求をする。貸主は、収入の面でカバーされるので安心というわけだ。家賃保障会社は、借主が連帯保証人をつけていれば使う必要はない。つけていなければ、家賃保障会社を使うのが一般的。

いまなぜこの家賃保障会社が話題になっているかというと、“追い出し屋”というのが存在するからである。これは、少しでも家賃を滞納した場合に、借主を追い出してしまう、悪質な家賃保障会社だ。家賃保障会社としては、できるだけリスクをとりたくないので、一度でも滞納となると、出て行ってほしくなるわけだ。追い出し屋というのは、滞納が起こった時点で、対象物件の鍵を交換してしまったりする。そうすると、借主はもう住めないので、結局のところ、強制的に追い出し、その人のリスクを家賃保障会社が負うこともなくなるのである。

国交省は、この家賃保障会社を登録制にすることで、追い出し屋を減少させることができると考えている。そして、利用者が家賃保障会社を選べるようにするらしい。利用者というのは、借主である。ところで、借主がどうやって選ぶんだろうか。登録制にした後の登録用件として新聞に載っているのは、資本金。資本金ってそんなに会社のよしあしを表すものだろうか。やるだけ無駄だと思うのは、私だけだろか。

ついでに疑問なのは、この記事が経済面にあるということだ。日経の意図がわからん・・・。

なにはともあれ、家賃保障に関する相談が前年の2.5倍となっている今、こういった会社の規制はしてほしいと思う。不況で急増化したんだろう。今までこのへんを規制する法律はなかったそうだ。

賃貸の場合、家賃が払えなくなったとしても、ほかに住む場所がない場合は、それを理由にすみ続けることができると、大学生の頃に、法律系の講義で聞いた覚えがある。そんなことやる前に鍵を変えられたらどうしようもないけどな。実はその法律を悪用して住処をゲットするヤクザもいたりで・・・。