どんな悪臭物質が含まれているのか

日本禁煙学会の資料には次の記述がある。

タバコ煙には悪臭防止法で規制されている悪臭物質が9種類含まれている

タバコを吸わない者は、なぜタバコの煙の臭いを嫌うのだろうか。それは、タバコの煙に悪臭防止法が規制する特定悪臭物質22種のうち9種類（アンモニア、アセトアルデヒド、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、トルエン、スチレン、キシレン）が含まれているためである。しかもこれらの臭気物質は同時に有害化学物質そのものであるから、臭いを吸い込むだけで健康に実害がもたらされる。これが他の迷惑臭、たとえばきつい香水などの匂いなどと違う点である。

ここから、特定悪臭物質のうち次のものが含まれているとわかる。

• アンモニア
• アセトアルデヒド
• ノルマルブチルアルデヒド
• イソブチルアルデヒド
• ノルマルバレルアルデヒド
• イソバレルアルデヒド
• トルエン
• スチレン
• キシレン

ほかの資料では、硫化水素も含まれていると書かれたものもある。

特定悪臭物質とそのにおい

特定悪臭物質はどんなにおいなのか。三重県鈴鹿市の資料に記述があった。

タバコのにおいを言葉で表現する

特定悪臭物質とその臭いがわかったので、それを使ってタバコのにおいを表現してみる。 もちろん、特定悪臭物質以外のものが含まれていることもあるだろうが、ここではすでにわかっている特定悪臭物質にフォーカスする。 また、きっとタバコによって各特定悪臭物質の量が変わってくるのだと思うが、そこは考慮しない。

難しいことをするつもりはなく、上に書いた特定悪臭物質のにおいをつなげて書けばよい。 そうしてタバコのにおいを記述すると、「し尿とガソリンとシンナーを混ぜてそこに、青臭い刺激臭とむせるような甘酸っぱい焦げ臭が混ざった臭い」となる。