ワイプアウト: Linux から ハードディスクをワイプアウトする


Linux からハードディスクをワイプアウトする方法について書きました。

ハードディスクのデータを完全に消去する場合は、 DESTROYわいぷたん がありますが、 Live CD Linux などでも消すことができます。

参考: Arch Linux: Securely Wipe Disk

Live CD Linux を使い、 コンソールを表示してコマンドでディスクの中身を消していきます。 この記事に先立って、私は Lubuntu を使ってデータ消去しました。 Linux の CD 1枚 でワイプアウトできるというのはなんともお手軽でいいですね。

dd を使ったワイプアウト

dd を使うと、 デバイス単位でワイプアウトできます。

ゼロでディスクを埋める場合

if, of はしっかりと指定してください。

status はつけることをおすすめします。 ハードディスク数百GBとなると、書き込むのにだいぶ時間がかかります。 いつ終わるのか予想もつかないというのは精神的孤立感がありますので、 status=progress をつけて進捗状況がわかるようにします。

次のような出力になります。

更に iflag, oflag をつけると速くなるそうです。

ランダムな値でディスクを埋める場合

if/dev/urandom にします。

次のような出力になります。

shred を使ったワイプアウト

おすすめはしませんが、 shred というツールを使ってデータを消すこともできます。

これを実行すると、ランダム値をハードディスクに書き込んでくれます。 -v は進捗を表示するためにつけています。

次のような出力になります。 一部省略していますが、 -v をつけると進捗状況が順次新しい行として表示されていきます。

おすすめしない理由

However, even shredding devices is not always completely reliable. For example, most disks map out bad sectors invisibly to the application; if the bad sectors contain sensitive data, shred won’t be able to destroy it.

もし機密データが不良セクタにあった場合、 shred からはそのセクタが扱えないので、 そこの機密データは消去されません。