PostgreSQL: ダンプを保存せずにデータベースをコピー

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PostgreSQL のデータを移す際によくやるのは、 pg_dump でダンプデータを取得・保存して、 psql で流し込む方法です。

いちいちダンプファイルに保存するのも面倒なので、つなげてひとつのコマンドにしてみました。ダンプファイルの保存は行いません。

パスワードなしの場合

データベースにはパスワードをつけていることがほとんどなのですが、まずは基本として確認しておきます。

pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 | psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

1	pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 \| psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

パスワードを聞かれた時に入力できるので、必要に応じて -W をつければ OK です。

pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 -W | psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

1	pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 -W \| psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 | psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2 -W

1	pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 \| psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2 -W

-W オプションをつけても、パスワードをうまく入力することができません(私はいい方法をみつけることができませんでした)。そこで .pgpass ファイルを使います。

.pgpass にパスワードを記述してホームディレクトリに保存しておくと、 PostgreSQL 接続時にパスワードを入力しなくても接続できるようになります。

.pgpass には次のように記述します。

example.com:5432:db_name_1:user_name_1:password_1
111.111.111.111:5432:db_name_2:user_name_2:password_2

1 2	example.com:5432:db_name_1:user_name_1:password_1 111.111.111.111:5432:db_name_2:user_name_2:password_2

左から順に、ホスト名またはIPアドレス、ポート番号、データベース名、ユーザ名、パスワードを “:” で区切って記述します。複数ある場合は複数行に記述します。

そしてアクセス権限を 600 にしておきます。この場合のみ .pgpass は有効になります。

.pgpass を作ったら、次のようにしてエクスポート・インポートを同時に行えるようになります。 -W はつけません。

pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 | psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

1	pg_dump db_name_1 -h host_1 -U user_name_1 \| psql db_name_2 -h host_2 -U user_name_2

pg_dump に -C オプションをつけると、データベース作成のコマンドも出力してくれます。