「読書」カテゴリーアーカイブ

困ったときはこれ! 『PHP逆引きクイックリファレンス』


読むものではありませんが、置いておくと役に立つ本です。

最近ではインターネットで調べるという手もありますし、最新情報を手に入れるならそれもいいかもしれません。 でも、こういった本の使い道がなくなったわけではないのです。

使い道

暇な時間にパラパラとめくってみてください。え?こんなのあったの?と気づくことがあります。

私の場合は、困ったときに使っています。これどうやってやるんだ~? となったときに、やっぱりあると便利ですよね。 PHP、はじめたばかりなんで。ノーマルな使い方ではありますが。

まったくの素人でも読める?

まったくの素人さんは……無理です。

プログラムを1回でも作ったことのある人で、Apache のインストールができる人なら大丈夫だと思います。でも、今なら マイクロソフトのWPIインストーラを使って全部一気にインストールできますよね。IISでも、WPIを使ってPHPをインストールすれば動きます。実際にやりました。PHP から SQLServer につなぐのも簡単ですね。

変数などの基本的なことは Chapter 1 に書いてあるので心配ないです。Chapter 20 には、Apache の設定についても記述があります。


働く人はどうあるべきか『会社って何やねん!?』


会社には、やる気のある人もいればやる気のない人もいる。 そんな会社って、いったいなんなんだ?と思っていたときに、この本を見つけた。

著者は大谷百里子という、吉本興業で働いた後、会社を創った人。

教訓の連続

著者は吉本興業で数多くの経験を積み、その中でも強く影響を与えた教訓を著している。

吉本から儲けようと思たらあかんで。『吉本と仕事してます』って言って信用させて、他の会社で儲けろ。 で、また吉本に還元せーよ。 これはあまりに当り前のことだが、うっかりしているとはまってしまう。会社にいれば残業代を請求できるけれども、それは仕事のあるべき姿ではない。 上の一節は、そういった警告だけではなく、他の会社で儲けろという解決策を出している点でとても心強い言葉だと思う。あたりまえなのだが、 窮地に立たされると当たり前のことにも気づけないものだから。

他社から儲けるとなると、人脈も必要になる。人脈というのは、どんなに小さな縁をひとつずつ大切にするかだ。 私が気づかされたのは、人脈と付き合いは別ということだ。 木村さんという著者の昔の上司は、お酒も飲まない、麻雀もしない、ゴルフもしない。 だけどネットワークは広かった。 フットワークを備えた上で、小さな縁を大切にするのが、人脈づくりの基本なのだろう。

フットワークというのは、自分が「会いたい」と思った人間には自分で「会いに行け」ということだ。会うことで、著者は P.84 にあるような仲間入りができるようになったのだ。著者は今や「人脈の作り方を講演してくれ」と言われるほどの人脈マスター。 私も積極的に外へ出てみようと思った。

先達のよりすぐりの教訓が詰まった本だ。

納得できる仕事とは何か

存在価値のある仕事が、納得できる仕事だと著者は書いている。 それは著者に「必要な人間」でありたいというポリシーが あるからなのだけど。 ただ、仕事のありかたというのはそんなに簡単に説明できるものではない。お金も絡めば人脈も絡み、その上自己実現もついてくる。 P.142 には存在価値という一言でしか書かれていないが、そのあとを読むと仕事の多面性が見えてくる。 中村修二が書いた『成果を生み出す非常識な仕事術』の中にある話も書かれている。

この部分は、著者が年を経てからたどり着いた答えだが、本質は最初からわかっていたのではないかと思う。 P.33 で、入社したての著者の意志が、驚くほど具体的に書かれている。ここまで具体的な意志を持っている人は珍しいと思う。 そんなこと言ってないで、早く私も具体的な人生の目標を、と気づかされた。

目標は、生きる原動力である。


浮世絵は0.1ミリ『見て楽しむ江戸のテクノロジー』


浮世絵といえば、江戸時代に完成された芸術で、同じ紙の上に 色の異なる十数枚の木版を順次取り替えて重ねて印刷するというもの。 この木版の重ね合わせ誤差は 0.1 ミリメートル 以下。

精度が高いのは、芸術作品だけではない。

江戸時代には田中重久が萬歳自鳴鐘というのを作っている。 簡単に言うと時計なのだが、ただの時計ではない。 時刻の進む早さが変化する時計だ。 現在では、1時間といえば決まった長さだが、昔は違っていた。 日の出から日の入りまでを均等に6分割し、また日の入りから次の日の出までを均等に6分割していた。

萬歳自鳴鐘は、日の出・日の入りを正確に計算し、正確に6分割する時計である。 それだけではなく、月、曜日、太陽・月の位置関係も表す。 愛知万博にも出展された。

田中重久は、後の東芝を作ることとなった。

いずれにせよマニアックなものではあるが、江戸の科学は現代でも行われている余興のひとつとなっている。 でんじろうの静電気。 複数人が手をつないで輪になり、静電気を流した直後に皆後悔するというもの。

江戸時代、電気は大変珍しいものだった。 静電気を集めるというエレキテル。 平賀源内が作ったものかどうかはわからないらしい。 百人嚇(ひゃくにんおびえ)というもので、ある一室で何人もの人が一列に手をつなぐ。 両端の人は、(ふすま)の金具部分に手を添える。 (ふすま)を隔てて平賀源内が電気を流す。

エレキテルは、科学的発明というより見世物としての色彩が強かった。


こんなにも厚い友情を見たことがあるか 『河童の三平』


主人公が河童と入れ替わるというストーリー。 水木しげる、彼の作品だ。

水木しげるの作品は、和やかで親しみがある。 主人公が妖怪であったとしてもだ。

そして彼のマンガ作品は、昔のものほど味がある。 『ゲゲゲの鬼太郎』よりも、その前作『墓場鬼太郎』のほうが人間味があっていい。 海外の人も、実は墓場鬼太郎のほうが好きだったりする。

この『河童の三平』も人間味あふれる作品だ。

河童の三平』がこんなにも魅力的に思えるのは何故なのだろうか。その理由は3つある。

  1. 親しみやすいイラスト
  2. 読む者を飽きさせない展開
  3. やさしさ

1. 親しみやすいイラスト

水木しげるは、三平やたぬき、死神を、あえてあのスタイルで書いている。 “あのスタイル”といっても、見ていない人には伝わらないのだが、 掻い摘んで書くとすれば、イケメンが出てこない上に、我々の知っているものしか出てこない生活感あふれるスタイルなのだ。

2. 読むものを飽きさせない展開

主人公の三平は、小学校に行き始めて間もない頃、祖父が死ぬということを知らされる。通常ではありえないこの急展開。 三平は、なんとしても祖父を助けたいという一心で、死神を相手に策をめぐらす。 祖父のために必死になる三平には、現代では失われてしまった”愛情“が垣間見える。この愛情こそが我々日本人の心にぐっとくる

祖父が死に、そして父も死ぬ。 全ては死神の仕業なのだが。 この死神は、ゲゲゲの鬼太郎でいうところのねずみ男のようなやつだ。 決して親しくはないが、やたらと付きまとう、ずる賢いヤツ。

読むものを飽きさせないエッセンスがこの死神で、三平は、何度も死神の罠にはまってしまう。主人公がほのぼのとしている上に、「死神の罠だ!」というのが読者にわかってしまうため、ことあるごとにハラハラしてしまう。

それ死神なのに……えっ、それでいいの!?

3. やさしさ

第4話あたりから、三平の優しさが現れてくる。 「面倒をみなくちゃいかん」と芯のしっかりした三平。 投げ出すこともなく、小人たちの面倒を見ようとする。 さらに三平は、第8話で、すごい友情を見せてくれる。

タヌ吉と河童が一緒になって、三平の母を悲しませぬようにと一芝居演じるのだ。タヌ吉と河童の、他を思いやる気持ち、そして、三平、タヌ吉の友情は、今までに見たことのない大きいものだった。

そんな友情を持っている人が何人いるだろうか。

妖怪・動物ばかりのキャラクターで、人間味あふれる作品を作ってしまう水木しげる。 しばらく前まで「マンガなんて……」と思っていた私だが、 今では片っ端から彼の作品を読み漁っている。

河童の三平』は、利根川べりに伝わる河童伝承の秘薬「三平こう」をもとに、水木しげるがつくったもの。 『河童の三平』自体は、1961年に描かれた作品だ。

こんなにも語り継がれる妖怪「河童」なんてのも珍しい。


韓国に関する面白い本! これは読むべき!


理解しあえない2国

不幸にも近くにある韓国。 この国の人の話を聞いていると、論理がデタラメで理解できないことが多い。

それもそのはず。 日本に居る以上、韓国のことがわかるはずもなく、対等の立場で話をするなんて無理だ。

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