「読書」カテゴリーアーカイブ

テスト駆動開発の基本とメリット


Test-Driven Development By Example (Kent Beck)
Kent Beck の Test-Driven Development By Example を Amazon で買う

同僚の勧めで Test-Driven Development By Example を読むことにしました。 書いたのはあの Kent Beck です。 日本語のものもあるのですが、そちらは絶版になっているので買うなら中古です。

この本では具体例が示されていて、どのようにテストができていき どのようにコードができていくのかがよくわかります。 まだ最初のほうしか読んでいませんが、他人(Kent Beck)のテストの書き方がわかるので、自分のやり方を見直すよい機会になります。

Test Driven の基本

Preface のところに Test Driven の基本ルールが書いてあります。

  • 自動テストに失敗するまで新しいコードを書かない。
  • 重複は排除する。

テストで失敗するまでコードを書いてはいけません。 これに関連して よくはまる落とし穴に、「テストコードのテストコードを書く必要はないのか」というのがあります。 これについて 同僚は次のような説明をしてくれました。

自動テストがないときはどうやってテストしていましたか? (PHPの場合) var_dump などでテストをしていたと思います。 テストコードのテストコードというのは、 その var_dump と 目視 のテストを書くってことと同じことなんですよ。 テストコードそのものの正しさは開発者が担保するようにして進めるんです。

わかったようなわからないような説明かもしれませんが、要するにそんなこと言っていたらきりがないからテストコードは開発者のチェックとコードの間に入れる保険なんだと思います。 またテストコードのバグについてはじゃんじゃん直していいそうです。

そして Kent Beck はコードの書き方について重要な方針を書いています。

自分の書いたコードのテストは自分で書こう

これ重要ですね。 この本をバイブルってことにしておけば、自分で書いたコードのテストは自分で書いてくれって言えますからね。 Red / Green / Refactor の順でやろうと思ったら自分で書くしかないんですけどね。

テスト駆動・自動テストのメリット

開発現場では往々にして「自動テストなんてやって意味あるのか」「時間がかかるだけじゃないのか」という議論が勃発します。 地位の高い人がそういうことを言い出すとどうしようもなくなったりします。 モチベーションにも繋がるところなので 自動テストのメリットを再確認しましょう。 本書では social implications として4つのことが書かれているのですが、それを仕事上のメリットとして書くと次のようになります。

汚いコードの密度が減り、品質保証は受け身の仕事じゃなくて能動的な仕事になる。
自分でコードを書くことが品質保証に繋がるので、問い合わせを受けてから手を動かすようなものではなくなります。
ドッキリするようなコードに遭遇することが減り、マネージャの見積もり精度が上がる。
開発者のみならずマネージャにとっても嬉しいことが起こります。
技術的な会話の議題が明確になり、同僚との協力作業の効率が高まる。
開発者の能力にもよると思いますが、書籍上ではそういうことが書かれています。
汚いコードの密度が減り、新機能の追加されたリリース可能なコードが毎日増えて顧客との関係が向上する。
毎日というのは言い過ぎかもしれませんが、バグを見落とすことが少なくなるので新規機能の追加に集中できるようになります。

特に2番目は重要ポイントですね、 テストドリブンとは関係なさそうな人にもメリットがもたらされるので。 どれも理想論に見えますが、テストドリブンの目指すところは上記のメリットです。

この本を読んで今以上にテストドリブンに力を入れていこうと思いました。 中にはテストを書かない人もいるのですが、具体的な進め方も書いてある本なので 他人への説明も楽にできると思っています。

Test-Driven Development By Example (Kent Beck)
Kent Beck の Test-Driven Development By Example を Amazon で買う

ケタ違いに稼ぐ人はなぜ、「すぐやらない」のか?


できる人って、「すぐやる人」だと思っていませんか? 確かに企業の中で上に上がっていく人は、「すぐやる人」かもしれません。だけど、1億稼ぐ人はそんなことしないそうです。

腹で考える

巷でよく言われる「今やらないならいつやるの」という発想は、1億稼ぐ人にはありません。これは私にとって大きな衝撃でした。そういった「すぐにやるべき」ということは、昔の上司がよく言っていました。

1億稼ぐ人は、腹で考え、腹に落ちてから行動に移すそうです。簡単な言葉でいえば、納得できるまで考え抜いてから行動に移すと。またそういうものは、周りの人から見れば突如売れるものを出したように見えるので、突然思いついてすぐに行動したように見えるとか。

周りの言葉に流されないで、考え抜くことが必要なんですね。

1億稼ぐ人はアイディアに投資してもらう

真面目にコツコツお金をためて規模を大きくして商品売って儲けて……という考え方は1億稼ぐ人とはかけ離れているそうです。売って儲けるのは同じですが、まずアイディアを作って、そのアイディアに対して投資してくれる人を探すそうです。アイディアという形のないものに対してお金を払ってもらう、とても難しそうですが、1億稼ぐ人はこれが基本なんですね。

自分のアイディアを大切にせねば。

勘を最優先

1億稼ぐ人は、ドタキャンも普通だそうです。ドタキャンするのが目的ではなく、これは「今は会うべきときじゃない」という勘が働くのだそうです。会わない方がいいのでドタキャンになってしまいますが、それも致し方なし。

ドタキャンとなると、逆に(はばから)れてしまう人が多いと思います。仕事・アイディア最優先だからこそキャンセルという判断ができるのですね。別の言い方をすれば、キャンセルすることに抵抗を感じているようでは1億稼ぐなんて無理ってことです。

そんな今までとは違う考え方がズバズバ書かれていて、別の視点で考えるいい機会になりました。


心配事の9割は起こらない


禅僧、曹洞宗の住職が本を書いていたので読んでみました。

いかに自分がありもしないことにとらわれているか、それを教えてくれる1冊でした。

私に一番あてはまったのは、色眼鏡をかけないということです。「あの人は○○だから……」。そんな見方をしてしまうと、それ以外の見方ができなくなります。実はいいところもある人なのに、そういういいところを見ることができなくなってしまいます。そして、そういう悪いところを(あげつら)うのは自分の心の問題だと書いてありました。

冷静なときは当たり前だと思って見過ごしてしまう話ですが、自分が渦中にいるときはぐっさりきますね。

競争から離れる方法などなど書いてありました。周囲の環境というのが、自分の意思や思いによってつくりだされていること、言い換えれば、自分の考えを変えることで環境を変えることができるということを思い返す良い機会になりました。


学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話


学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 を Amazonで買う

読みました。この本のポイントは3つです。

  1. 人は変われる
  2. 夫婦と親子の愛
  3. 教える姿勢

人は変われる

目標を持ってがんばった、そして自分を変えていった、そこがとてもすごいところです。家庭環境も恵まれたものとは言えず、両親そして本人もとても大変な思いがあったと思います。

もともとはただのギャルです。退学寸前までいったギャルです。それでも自分を変えようとする思い、塾へ通い始めてから合格するまでの心境の変化には心打たれます。

夫婦と親子の愛

夫から子への思い、妻から子への思い、夫と妻の関係、変化するものしないもの、筆舌に尽くしがたいものがあります。特に母親の子供に対する愛情はものすごいです。これは見るべきです。涙を流す人が多いのも頷けます。

また、子供が志望校に合格することで家庭が大きく変わりました。それは単なる喜びというものではないです。父の考え方をがらりと変えてしまいました。子供は宝ですね。

教える姿勢

教育者というものはこういう考えをもっていてほしい、そう思いました。教育に携わる人には読んでほしい一冊です。

ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。

好意を与え続ける、礼儀をつくし続けることが大切なんです。

そして、転機が効くとは 著者 坪田さん のことを言うんですね。

ズコーっていう音が聞こえそうになりました。でも、僕はポジティブでした。歴史関連のことを2つ”も”知ってるじゃないか!!!

見習って自分の仕事にも活かしていきます。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 を Amazonで買う

1分間時間術


友達なんてたくさん作ってどうするんだ!

そんな斬新な本でした。

読者として境遇の当てはまる部分が多く、とてもわかりやすかったです。わかりやすいというか、指針が得られた本でした。また、私の経験とも重なる部分があったので、今までのやり方に自信が持てた部分もありました。

メディアを絶つ

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、メールマガジン、……。いろんな人がいろんな情報を発信しています。我々もそういった情報を目にして生活しています。ところで、そのなかで役に立ったといえる情報はどれだけあるでしょうか。いくつ挙げられますか?

筆者は、これらはすべて不要だと書いています。私も、テレビは時間の無駄だと判断して、小学生の頃から見るのをやめました。たしかにそうすることで時間を作ることができましたし、勉強などは他人よりもよくできていました。

ただこの中で一つだけ、断ち切れていなかったものがありました。メールマガジンです。本書には、登録してもよいメールマガジンの数断ち切るべきメールマガジン登録に値するメールマガジンについて書かれていました。今日からその指針に沿って、登録していたメールマガジンをバンバン解除していきます。

専属と集中

父、母、子供。それぞれがそれぞれの役割を持っています。筆者の環境はとても恵まれていました。父は稼ぐ、母は家事をする、子供は勉強をする。各自、自分の役割に集中をする環境ができていました。それが成功への近道なんです。父親が家事をやっていたら稼ぐスピードが遅くなる、基本的な考え方はとても単純です。

私も小学生~高校生の頃はそんな環境にありました。私自身も勉強に集中していました。そのため大学はトップレベルの大学に行けましたし、その恩恵を今でも受けています。

ただ、友人関係があまりうまくいかなかった。今でもちょっと引け目を感じていますが、そんなことは気にすることではないと著者は書いています。友人なんて1年に1人つくればいい。そんなに友人を作ったり、深い人付き合いをしてもあまりいいことはないそうです。難しく考える必要はないみたいで、少し救われたような気がしました。細かいことについては本書をお読みください。

また、大学から今に至るまではあまり集中してこなかったので、それなりにうまくいかない人生を送っています。今一度生活を見直してみようと思いました。自分だけではなく、家庭そのものの環境から変えることが必要ですね。

返事を返すタイミング

会社で働く私にとって、メールの返信は非常に重要な仕事です。メールをいつ返すのがよいのか。また、メールはいつチェックするのがよいのか。著者は、返信するべきではないメールもあると書いています。

また、この本にはどんな内容で返信するべきかも書かれています。長文よりも、1行でいいから返す、寧ろその方がいい。1行ですからその中に必要な情報を入れないといけないですね。あなたなら、どうしますか?

この本には例文が載っており、大変参考になります。この技は、明日から使わせていただきます。

そのほかにもおもしろい話が書かれていたのですが、長くなるのでここでの紹介は控えます。もし、「なんだか役に立ちそうだ!」と思われた方は是非読んでみるといいと思います、きっと役に立ちます。