借金依存型経済の建て直し 量的緩和政策の効果は?

量的緩和政策に欧州中央銀行が乗り出しました。朝刊1面、総合3面、夕刊1面、マーケット総合2 5面から読み解きます。

金融崩壊まで、借金・ローンに頼ってきた世界経済。ローンがつぶれ、経済を支えるものがなくなった。要するに、手元資金がガクンと減ったのだ。これについては、別ブログにちょっと書いたこともある。

今回の量的緩和についてみていこうと思う。まず、サブプライムが消え、手持ち資金はなくなった。わかりやすくいえば、今まで100万円持っていたのが、ローン不可になって50万円に減ってしまいましたよ、いままでと同じような生活をしようと思ったら、100万円ないとダメだけれど、ローンが使えなくなった今、それは無理ですという流れ。一般の商品購入も、カードローンなんかが使われたり、その他のローンが使われたりしていたから。特にアメリカでは。(いつぞやのFX攻略.comに書いてあった。)

そんなわけで、現在は、市場に流通する貨幣の量も、減っていて、今までと同じ取引量を維持しようと思ってもとうてい無理なわけ。だから量的緩和。じゃあ量的緩和したら本当に経済は回復するのか?? 問題はここだ。

欧州中央銀行は、政策金利を下げて、金融機関への資金の貸付期間を延長した。しわよせは中央銀行に・・・。イングランド銀行も量的緩和。欧州中銀は政策金利を日米並に揃えた。

この政策、いつまで続くんでしょう。夕刊1面の記事によると、大手10社で7.4兆円の不足。いままでローンでまかなってきた分を、現金として支給すれば元通りになるんでしょうか。

私は、このまま流通貨幣を増やし続けても、経済に歪ができるような気がしています。ローンだったものを、現金として支給。価値としてはかわらないのかもしれませんが、流動性がぐんと上がります。日本、アメリカと、以前と同じ水準まで保有資産価値が上がったとします。でも流動性は以前より上がっています。日本とアメリカ、同じ動きをするでしょうか。

私が気にしているのは、国民性。アメリカの会社と日本の会社、同じだけのお金が入っても、使い方はちがうだろうなと。すると、今までとは違ったバランスポイントができるため、2007年からみると、ちょっとおかしなカタチになるように思います。それでしばらく、あーでもないこーでもないと、論争が続くでしょう。

そうなると、「本当に回復できるのか」ってのが気になりますよね。なんともいえないのですが、日刊現代GW特大号には、結構悲観的なことが書かれていましたよ。一般国民にはどうにもできないことなんですけどね。

あんまり動かずに、アメリカが回復するまで耐えることです。欧州中銀も、なんでいまさら貸付期間の延長をしたんでしょうね。つまり、なんでもっと早く見抜けなかったのかと。

GWには、ちょっと前向きな動きがあったように思いますが、失業率が高い中、量的緩和に本当に意味があるのかと、疑問を持っております。あ、あの高速道路の料金、実は無料化にしたほうが経済効果が高いと試算が出ていたんですよ、知ってました? 雑誌に書いてありました。

無電柱化計画 初めて聞いたぜ “防災ニューディール”

日経朝刊19面の経済教室で、「無電柱化」ってのを見つけました。はて なんですかい という話なのですが、それもそのはず、日本では、計画あれど進行なしですから。

記事によると、ロンドンパリベルリンではほぼ100%進んでいるとのこと。要するに欧州の首都だ。

無電柱化してなにがうれしいかってのが気になるんだが、電柱の倒壊による火災及び停電の防止はだれでもわかるよな? でもそれだけじゃなくて、渋滞が緩和され、その上高電圧化ができるそうなんだ。するってーと、将来 電気自動車を充電するのにもつかえるということだ。

確かに、兵庫県に引っ越してくる前には 俺も電柱倒壊による停電に遭ったぜ。断層でもできれば地中に埋めても停電だが、あのときは台風だったからな。地中に埋めてあれば防げたはずだ。

こういったライフラインの再整備を“防災ニューディール”という言葉で表現してあるんだが、これはほかにも共同溝の利用や、光ファイバー整備耐震性強化なんかがある。

ただどうしてもわからねーのが、なんでロンドンパリベルリン100%進んでいて、東京12%しかできていないのかってことだ。プランがあるってことは東京都建設局のページにかいてあったけどよぉ。俺の住んでる兵庫県にもプランがあるってことだけは公表されているんだ。(記事作成時点では兵庫県に住んでいた。)

どうも日本というのはやることが遅いというか、効率が悪い。道路計画だってそうだ。いまさら意味のない道路をつくってもなぁ。

昨日 小耳にはさんだんだけどよぉ、アメリカヨーロッパでは、腕時計携帯電話になってるっていうじゃねぇか。なにやってんだよ日本。

ブログの読者を増やす技 『読ませるブログ – 心をつかむ文章術 -』

なるほど! そういう技をつかえばよかったのか!

この本を書いた 樋口 裕一さんは プロ の作家。そのプロが、一般のブログに斬り込んだ。 さすが、生徒から社会人に至るまでの文章指導をしているだけのことはある。

4章あたりが実用的オススメです。最初から最後まで一通り目を通さないと役に立たないかもしれないけど。 ブログを書く人みんなに読んでほしかったりする。 もちろん、アクセスアップアフィリエイト、なんでもこいの一冊です。

私自身、反省する部分が多くありました。でも、反省できたからこそ、次に活かすことができると思っています。

技術的な面でも役に立つ本なのですが、そのほかの面でも、実は結構驚かされました。特に、日本とアメリカの違い。アメリカで あんなデキゴトがあったとは……。

これを読んだ私は、新しいビジネスの予感がしております(笑) 日本でこれやってる人、まずいないだろうなぁ・・・。

ブログの書き方というのは、ほとんどの人が、おおかたわかっているものかもしれない。しかし、それを説明してくれと言われたときに、説明できる人はどれだけいるだろうか。それはつまり、完全にはわかっていないということだ。完全にわかっていなければ、まったくわかっていないのと同じで、結果など出るはずもないのである。

文章のプロが、ブログの書き方を明文化したこの本は、いままで我々があいまいにしか理解できていなかった要の部分を、まるで台風を一瞬で消し去るかのように明らかにしてくれる。

720円で読者が増えると考えたら、そりゃあ安いよね?

重要ポイントをコンパクトにまとめました 『理論化学が面白いほどわかる本』

『理論化学が面白いほどわかる本(中経出版)』(川辺 徳彰)
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高校生向けの化学参考書。理系でも文系でも通る道、理論化学です。

いいところ

この本のいいところは、図解、そして、全体像のわかるフローチャート。表紙にもあるとおり、今学んでいる分野が、全体のどの位置にあって、これから何を学べばいいかがわかるようになっています。つまり、今やっているところがわからないなぁ、となったら、どこに戻って勉強すればよいかがわかる本なんです。その意味で、困ったときの救世主といえます。

図解について説明します。もちろん重要ポイントはまとめられているのですが、この本が他の本と違うところは、図をふんだんに取り入れているところです。グラフ、図、モデル、……。どこに、熱化学方程式を分子の図を使って説明している本があるでしょうか。

  • ボイル・シャルルの法則
  • 中和滴定
  • 電池

特に、私がよく利用していたのは、酸化剤・還元剤のページです。載っている酸化剤・還元剤の種類が豊富なんです。水溶液の中で、どの物質がどのタイミングで機能するのかが一目でわかり、非常に役に立ちました。

酸化剤と還元剤

使い方

私の、この本の使い方について紹介します。この本が、ポイントがまとめられた本であること、私が理系で、詳しい理論を学びたいことから、メインの参考書としては使いませんでした。では、どのように使ったか。

難易度の高い参考書を読んでいて、すっきりした説明がほしくなったときに読んでいました。また、コンパクトにまとまっていることから、テスト前の復習として読むようにしていました。全般的に、化学にはなじみにくかったので、こういった本で、化学に入っていきやすい状況を作っていました。

こちらは理論化学ですが、有機化学版無機化学版もつかっていました。

その他化学の参考書についてはこちらもご覧ください。

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中東を理解する人になろう 『シュメル神話の世界』

『シュメル神話の世界 ― 粘土板に刻まれた最古のロマン(中公新書)』(岡田 明子, 小林 登志子)
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シュメル・・・これを見て何を思い出すだろうか。私は、Age of Empiresが頭に浮かんだ。

そう、あれは中学生の頃。タダで手に入れた Age of Empires を必死にプレイしていた。 それとこれとどんな関係があるのかということなんだが、そのゲームの中に、「シュメール人」が出てきていたのである。

この本に関するところで言えば、「アッカド人」も出てきていた。

さてその「シュメール人」と「アッカド人」とはなんなのかというと、文字・文学・王政・司祭・教育制度・医学・天文学・高層建築・運河・造船・集約農業・冶金術・商工業・貿易・法制と、現代文明にも匹敵するありとあらゆるものを作ったあのメソポタミア文明の人々である。

そんなメソポタミア文明に伝わる神話がぎっしり詰まった一冊。

また、シュメルの神話には、旧約聖書日本書紀等、他文化との共通点も多く見られる。シュメルから、世界に伝わっていったのだろうか。有名なところでは、「エデンの園」と「ノアの箱舟」だろう。実は、今の「エデンの園」でははっきりとわからないエデンという場所についても、シュメル神話を通してしまえばある程度見当がつく。著者の詳細な説明が、我々の想像を膨らませる。

他の文化との対比を含め、時代背景や文化、当時の精神論まで詳細に説明されているのが本書。シュメル文明の中に図書館のようなものがあり、そこに多くの文献が収められていたというのには驚いた。神話の中には、大人向けというのか、非子ども向けのものまである。日本の文化にも共通する点があり、日本のルーツを調べてみたくもなったところである。

メソポタミア文明、としてしか知らない人には、メソポタミア文明の深さを教えてくれる本になるだろう。中学生のときにこの本と出会っていたかったと思えた一冊です。学校でも四大文明について学んでいた頃だったから。

歴史を知ることは、今、そこで暮らす人を理解する足がかりとなるはず。

『シュメル神話の世界 ― 粘土板に刻まれた最古のロマン(中公新書)』(岡田 明子, 小林 登志子)
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A Life Summary of an Gypsy